ポートレートの王道G Master/SEL85F14GMレビュー01


5ヶ月ほどα7iiiを使ってきましたが、未だにしっくりきません。特に色味がなんとなく合わなくて、ホワイトバランスのオートは良くない気がします(個人的見解)。自分の感じている色の印象と、ファインダー(フルサイズ光学ファインダーとしては暗いですが)はK-1の使い勝手には及びません。
それとレンズもこれまで買ったものが悪いわけでは無いんですが、満足できるような感じでもなく2本目のGマスターに手を出してしまいました。結論から言えばようやくFEマウントにしてよかったと思えたので、少なくとも1年はレンズの購入を控えていきます。

 

とりあえずスペック

絞り F1.4 – 16
最短撮影距離 AF 0.85m, MF 0.8m
最大撮影倍率 0.12倍
フィルター径 77mm
レンズ構成 8群11枚
絞り羽 11枚 (円形絞り)
サイズ ø89.5mm x 107.5mm
重量 820g

一番の特徴と言えば、11枚羽根の円形絞りですね。αとしては初めて採用されたということですが、それ以降のGマスターレンズには大抵採用されています。円形絞りの原理を考えると、より美しい玉ボケ、自然できれいなぼけ表現が期待できます。2470GMに採用されなかったのが残念ですね。他の大三元は11枚なので。
スペック上の他の数字に関しては至って普通の中望遠単焦点という感じです。そんなによれない、倍率も高くないなど。このあたりの数値では最近発売されたSEL135F18GMが少しうらやましいです。

  • その他の特徴といえば
    超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズによる美しいボケ表現と高解像感の両立
  • ナノARコーティングによる逆光耐性
  • 防塵・防滴に配慮した設計
    →sel85f1.8ではシーリングが見て取れなかったが、マウント部はじめ、カットモデルからもシーリングがみてとれます
    →かといってPENTAXのように安心はできない
  • 2つの位置検出センサーによる、高解像度時代に求められる高いAF精度

外観など


中望遠単焦点らしいガラスの塊感にみとれます。

2470GMとの比較で目を引くのは、絞りリングの有無。機械的な感じのする85mmの方がかっこいいですね。

重量的には2470GMとそんなに変わりませんが、太くて短い8%GMのほうがボディとの相性が見た目には素敵です。見にくいですが、Gマスターの赤いロゴの下には、フォーカスホールドボタンとAF・MFの切り替えスイッチがついています。フォーカスホールドボタンは例に漏れず本体側で機能の割り当てが可能です。


絞りリングに対応して、リングのロックスイッチかと思いきやクリック感を切り替えるスイッチです。私は動画は撮らないので、絞りリングが不用意に回らないようにロックスイッチの方が良かったです。絞りリングは無いならないで困りませんが、あるとやはり便利です。

フードは丸型バヨネット式。特徴は先端部分がラバー素材になっていること、2470GM同様内側が起毛処理され、内面反射を防止するようになっています。それとこれも同様ですが、ロック機構が付いていて、ボタンを押さない限り外れることがなく安心できます。

箱の大きさは2470GMと同じでした。ソフトキャリングケースも付属。個人的には不要なのでこの分安くしてほしいところ。

ボディが小さい分、フロントヘビー感がたまらないバランス。このサイズのレンズになると普通に重たいので取り回しの良さを求めるならSEL85F18のほうがいいかもしれません。描写で不満を感じたくなくて、重さを気にしない人にはGマスター。

ボケ

まだ少ししか撮っていないので適当ですけど、ボケの印象を。

購入前からグルグルボケがうるさくなるシーンが有ることは承知でしたが、この程度のアングルでのカットならそこまで気にならないかも。

ただ背景が玉ボケになるようなこういうシーンではよりグルグル感が増して感じます。SEL85F18との比較で言えば、こちらに買い換えてよかったと思えるので安心しました。絞っていったときの変化も今後見てみたいと思います。

開放時、ピント面の高い解像度とハイスピードレンズらしい前後の溶けていくようなボケは本当に惚れ惚れします。小さいのでわかりにくいですが、玉ボケの形状は形状は隅に向かうにつれてレモン状に変化していっています。絞れば円形を溜まってくれるでしょう。

レンズのボケと関係ありませんが、昨年に動物への瞳AFのリリースが予告され、先月実装されました。猫と暮しているので特に楽しみにしていた機能なんですが、黒い動物相手には効果が弱いという落とし穴。実際撮ってみてもあんまり作動しません。ちょと残念。

少しだけ作例


浅い被写界深度を活かした前ボケ写真はやっぱり試したい。

適度な圧縮効果が標準レンズとはまた違った奥行きの表現となって気持ちがいいです。

浅い被写界深度を活かして、写したいものだけを浮かび上がらせるような表現にも。

絞った写真はこの伊吹山以外にはまだ殆ど撮っていないので、今後もう少しいろいろな写真を撮って再度レビューしたいと思います。

とりあえずのまとめ

良いところ

・絞りリング
・レンズ自体のデザインや質感
・美しいボケ表現

気になるところ

・特になし
一番最初にSEL85F18を買いましたが、SEL85F14GMに買い替えてよかったです。描写に対して不満を抱えるくらいなら思い切ってこちらを買ったほうが良いです。AFに関してはまだスピードが必要なシーンで撮影したいないのでなんとも言えませんが日常の写真であれば全く問題なし。AFの駆動音はコーって鳴っていますが、すぐに気にならなくなると思います。

 


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