シネマラインカメラFX30導入01

全く更新できないまま1年以上経過しましたが久しぶりのレビューはシネマカメラFX30。動画の仕事はたまにある程度で力を入れてきませんでした。ただ長尺の撮影依頼が入ったことと今後のことも考えて動画機を導入しようという流れに。

目次

とりあえずボディのレビューを。

パッケージ

EマウントのAPS-Cセンサーのカメラですが、シネマラインということでα7シリーズとは違う位置づけのようです。公式ホームページも「デジタル一眼カメラ」ではなく「プロフェッショナルカムコーダー」に分類されています。
そのせいか箱も無骨なクラフトにK1色のプリント。

箱の左右は外観のプリント。

中は最近のα7シリーズ以上にシンプルな梱包です。パッケージの常備には保証書やマニュアルなど各種書類とUSB-Cケーブル。

下部にはFX30本体、ACアダプター、バッテリーが入っています。バッテリーはNP-FZ100なのでαシリーズと同じためシネマラインですがαシリーズのような間隔で運用できます。
なお、専用のバッテリーチャージャーは付属しません。ですので別途購入しない場合はUSB-Cケーブルを直接本体に挿して充電する必要があります。

それとα7シリーズと違ってストラップはありません。

スペック

主要な部分のスペック

  FX30
サイズ W129.7 × H77.8 × D84.5 mm
重量 562g(本体のみ
ファインダー ファインダーレス
液晶モニター バリアングル式 / 236万ドット(3.0型)
画素数

動画: 約2010万画素
静止画: 約2600万画素

センサー APS-C(Exmor R CMOS)
記録フレームレート

[XAVC S-I 4K] 3840×2160/59.94p、29.97p、23.98p
[XAVC S 4K] 3840×2160/119.88p、59.94p、29.97p、23.98p
[XAVC HS 4K] 3840×2160/119.88p、59.94p、23.98p
※4K120pは、1.6倍クロップ

[XAVC S-I HD] 1920×1080/59.94p、29.97p、23.98p
[XAVC S HD] 1920×1080/119.88p、59.94p、29.97p、23.98p

AF 測距点数 759点(動画時495点)
瞳AF 人物 / 動物 / 鳥
連写
   

シネマラインということでαシリーズとはデザインが異なりますが、EマウントのAPS-Cセンサーのカメラとして見ることも出来ます。
動画特化のボディデザインとUI、センサーサイズ以外の点でα7ivと同等の機能が多く、α7ivとの2台運用は全く違和感なく使えそうです。

良いところ
  • イメージセンサーシフト方式5軸補正(5.5段)
  • 冷却ファンの搭載
  • ボディ各所のアクセサリー
  • カメラ前後のタリーランプ
  • デュアルスロット
  • クロップなしの4K60p撮影
気になるところ
  • ファインダーレス
  • 電子シャッターのみで連写不可
  • 1.6倍クロップの4K120P撮影
  • APS-C機だが軽量コンパクトではない

機械式シャッターとファインダーがないという部分はスチル運用をしづらくしていますが、スチルも問題なく撮れる動画機としては申し分ない感じ。

α7ivと比較した際のアドバンテージは、冷却ファンによる長時間運用が可能な点と4K120p、クロップなしの4k60P撮影。

外観

αシリーズとの違いは正面はカスタマイズ可能なRECボタンがあること。背面はMENUEボタンが右側にあることと、スライド式の電源ボタンが左端についたこと、MODEボタンの追加。

正面からはわかりませんが上から見ると分厚いことがわかります。

ジョイスティックが上面についています。シャッターレバーはズームレバー。その側にカスタムボタンが配置されています。

物理ダイヤルが3つで、これはα7ivよりひとつ少ないため全く同じ設定での運用はできません。

インターフェイスはHDMI Type-A端子、USB Type-C端子、マルチ/マイクロ USB端子、3.5 mm ステレオミニジャック(ヘッドホン端子 /音声入力端子 )。

写真忘れましたが、デュアルスロットを採用。CFexpress Type AメモリーカードとSDXC/SDHCメモリーカード(UHS-II/UHS-I)に対応しています。

底面以外に取り付け用ネジ穴が5カ所あり、さまざまなアクセサリーを装着できる拡張性があります。

α7ivから引き続いての最大の不満点がこのバリアングルモニター。180°開ききりません。仕様見ると176°となっているので当然ですが。これデザイン的に気持ち悪いし正直使い勝手が悪くなるので個人的には180°開ききってほしいところ。

動画機としてのユーザビリティ的に優れているのがタリーランプと動画記録中の強調表示。強調表示自体はα7ivにもありますが、タリーランプは差別化のポイントです。上面、背面、正面の3箇所に設置されています。

マグネシウムボディの表面処理がαシリーズとは違いよりざらついた感じで触っていたくなる質感です。色味も黒ではなくてグレー。

ファーストインプレッション

ボディデザインはFX3と共通のものですが、αシリーズとは違い無骨さがあり気に入っています。撮影前に一通りボタンのカスタマイズをしてみましたが拡張性が高くすぐに好みの設定に変更できました。

スチル機としても使える動画機としてα7ivと運用していきます。

ポイント
  • これから動画を本格的にしたい人のステップアップに
  • α7sIIIやFX3のサブ機に
  • クロップなし、熱処理を気にせず4K60Pを撮影したい
  • 4K120Pを撮影したい

という人向けかな?


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