F2.8通し標準ズーム:HD D FA 24-70mm F2.8 ED SDM WR

PENTAX初のフルサイズ機PENTAX K-1が登場し、大三元も出揃っています。
K-1を買ってから標準ズームが一本ほしいと思っていたのですが、このDFA24-70はK-1を買ったばかりの身としては結構大きな出費になるので、敬遠していました。

しかし、代わりに購入したTAMRONのF2.8通しの標準ズームModelA09が私には合わず結局購入してしまいました。
ちなみにA09の評価は高かったし撮れる写真に不満は感じていなかったのですが、とにかくピントが合わない。どっちだったか忘れましたが前ピンか後ピンで、それもかなりずれており本体の補正でもなんともならず。。仕事でK-1を使いたいこともあり、TAMRONに2週間程度預けるのも億劫で結局3ヶ月ほどで売却してしまいました。

レンズ概要

フルサイズF2.8通しのズームレンズだけあってかなり巨大です。
大きさはø88.5 × h109.5mm 重さは787g。
フィルター径は82mmでこれも大きい。風景とか色々な用途に使いたくなる便利なレンズですが、PLフィルターなど揃えようと思うとかなりの出費になりそうです。

レンズ構成は12群17枚で、絞り羽根は9枚の円形絞り。きれいなボケが楽しめます。
最短撮影距離は全域で0.38mで最大撮影倍率は0.2倍。他社を見てみても大体こんな感じのスペックですね。

ズーミングで全長が変わり、上がワイド端24mm、下がテレ端70mmの状態。ピントはインナーフォーカスなので、こちらは全長の変化はなし。AFはDCモーターではなく、超音波モーターを内蔵したAF機構であるSDM。静かで高速なAFで、精度に不安を覚えることもなく快適です。

フォーカスリングは後玉側の幅の狭いリングで適度のトルク。クイックシフトフォーカスにも対応しているので利便性は高いです。
一方前玉側のズームリングは幅広で使いやすそうに見えますが、かなり固く、構えながら回すのは結構大変。ズームリングのロック機構もありますがこれだけ固いと不要に思えてくるくらい。

WRが示す通り簡易防滴なので不安な天候でも持ち出しやすく、明るい標準ズームという事もあって、どんな場面でも持っておいて安心できるなど機動性は抜群な気がします。

描写について

開放からシャープで、F4くらいまで絞ると周辺もどんどんシャープになってきます。全域で安定するのはF11くらいでしょうか。レンズに直接太陽があたるなど、極端な環境でなければゴーストやフレアが気になる事はありません。ただ、開放時の周辺減光は結構あって広角端ではケラレ気味かなと思うくらいのときも。
撮れる写真については優秀といった印象で、光学性能も申し分なく丁寧に被写体や風景のディティールから拾ってくれる感じです。一方でこれといった個性を感じることはなく、安定感という言葉が似合うカメラです。

PENTAX K-1 1/125s f/5.6 ISO100 60.0 mm

PENTAX K-1 1/640s f/2.8 ISO100 60.0 mm

PENTAX K-1 1/1000s f/5.0 ISO200 24.0 mm

PENTAX K-1 1/125s f/8.0 ISO100 24.0 mm

PENTAX K-1 1/125s f/8.0 ISO100 70.0 mm

PENTAX K-1 1/5000s f/2.8 ISO100 24.0 mm

PENTAX K-1 1/60s f/2.8 ISO3200 70.0 mm

PENTAX K-1 1/40s f/4.5 ISO800 70.0 mm

PENTAX K-1 1/1250s f/5.6 ISO100 50.0 mm
Lightroomの周辺減光補正(オート)しても隅の暗さが気になることも。

総評

明るさ、標準ズーム、簡易防滴でどんなときにも持ち出せる安定感が持ち味のレンズ。K-1とセットで持っておきたいレンズです。
ただ、これといった強い個性は感じなくて、器用貧乏な感じは否めません。取材とか記録用とか仕事で必要なときにはカバンにいれて行きそうですが、普段から持ち歩きたいかというとそうではない感じ。

使用したカメラ

レンズはやっぱり時間がったても価格は落ちないですね。


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