PENTAX初のフルサイズ対応スターレンズ:HD DFA★ 70-200mm F2.8ED DC AW

10年くらい前、初めてデジタル一眼を買った頃はこんな高額なレンズを買うことになるとは夢にも思っていませんでした。数ヶ月前まではキャッシュバックキャンペーンもしていたので、どうせ買うならもう少し早く決断できていればよかったのですが。
ただ間違いなく買ってよかったと思うほどの描写性能で、レンズでここまで変わるのかと思うほど。フルサイズ対応のレンズが少ないPENTAXですが、ペースは遅くともこの描写性能でラインナップを増やしてほしいくらいです。

レンズの概要

とにかく大きくて重たい。重量はカメラ本体より重たく三脚座を標準装備しています。
1.75kgの重量は他社の同クラスのレンズと比べて若干重たいようですが、サイズは同程度。
使われているレンズやその構成についてうんちくを傾けられるような知識はありませんが、レンズ構成は16群19枚。そのうち特殊ガラスは3種類8枚が使われているそうで、とにかく色収差を全域で良好に補正し、画像周辺部まで解像度の高い描写性能を実現しるんだとか。絞り羽は9枚で、円形絞り。
フード自体巨大ですが、インナーズームかつインナーフォーカスなので、鏡胴が伸び縮みすることがなく前玉の事を気にせず扱うことができます。ズームリング、フォーカスリングは固くもなくゆるくもなく適度な回し心地です。dfa24-70のズームリングは結構固かったので少し不安でしたが撮影しながらでも快適にズーミングできます。

kenkoのフィルター付いてたり、風景反射していますが、フード無しでレンズを覗くとこんな感じの大口径レンズです。径は77mm

使い勝手とか

レンズ側面中ほどにクイックシフトフォーカスのモード切替を兼ねたAF/MF切り替えスイッチと、フォーカスリミッターのスイッチがついています。
DCモーターによるAFは高速で静音。ほとんど迷うことなくピタッとピントをあわせてくれます。シーンによってフォーカスリミッターが使えるのも◯

最短撮影距離は1.2m。
最大撮影倍率は0.13倍。
解像感がスゴイので一度料理撮影にも使いましたが、この最大撮影倍率では結構厳しい印象でした。もう少し倍率が高いともっと幅が広がっていいのになと。

三脚座による三脚使用での撮影の安定感や、スターレンズならではの防塵防滴、深いフードなど、どんなシーンでも撮影に向き合える機能性も備えています。

ファーストインプレッション

重たいですが、散歩に持ち出して何気なく撮った写真。
人にピントは合っていませんが、際立つ質感や立体感でヌケの良さも好印象。なにげない写真がびっくりするくらいみずみずしい写真になります。

開放ばかりですみません。
ボケは柔らかくスムーズです。

軸上色収差も良く抑えられていて開放でもほとんど気になりません。歪曲や収差も気になりませんが、周辺減光が目立つシーンも。ただ周辺減光はLightroomなど現像ソフトで補正が効くので全く問題ないですし、私は周辺減光を気にしないタイプなのでマイナスポイントになりませんでした。

逆光耐性も素晴らしくフレアやゴーストは気になりません。
近距離から遠景まできめ細かく描写してくれ、色もしっかりのっています。

最短撮影距離や倍率を考えると、料理や物撮りは限界を感じます。

描写は総じて素晴らしく、抜群の解像感に柔らかいボケ具合。ズームレンズですがこの焦点域の単焦点が不要なくらい素晴らしいレンズです。
気軽に持ち出せるサイズ感ではありませんが、ここ一番というときに持ち出したい最高の描写性能をもっています。k-1を使うならもっていたい一本。

まさにPENTAX渾身のスターレンズ。


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