PEANTX K-1ユーザーなら使ってみたい超広角ズームHD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR

とにかくフルサイズの純正レンズは高いです。
私はそんなに広角レンズを普段使わないし、標準から中望遠で写真を撮るのが好きなのでまさかこのレンズを買うことになるとは。K-1が出た2016年は、K-1だけでも結構な出費だったのでレンズは控えようと思っていたのですが、結局2016年のうちに、TAMRON model A09(売却済)、DFA24-70、DFA15-30、FA77limitedの4本を買ってしまいました。
いいわけではないですが、このレンズは仕事で必要なシーンがあったんです。

レンズの概要

今現在Kマウントフルサイズで使える唯一の超広角ズームです。
ベースはTAMRONのmodelA012と言われていますが、単なるOEMなら価格の差にびっくりです。でもこれしか選択肢がない辛さ。

レンズの構成は13群18枚で絞り羽は9枚の円形絞りです。
AFはDFA24-70同様、DCモーターではなく、超音波モーターを内蔵したAF機構であるSDM。静かで高速なAFで快適です。

大三元はどれも大きくて重たいです。このDFA15-30は1080gでK-1に装着すると重量は2kgを超えます。フロントヘビーでレンズの存在感はありますが、ボディとのバランスは悪くなく使っていて楽しくなります。
レンズのフロントキャップはかぶせ式です。それもそのはずかなりの出目金レンズです。
インナーフォーカス、インナーズーム採用で鏡胴が伸びず、フードは一体型で固定されていますが、前玉はズーミングによってフードの内側で動きます。写真の左側がテレ端30mm、右がワイド端15mmのときです。
この通りテレ端ではフードがあってもヒヤヒヤするくらい前玉が迫り出します。
もちろん普通のフィルターは装着できません。そんな事もあって普段からレンズにつけて持ち歩くような気にはなれず、シーンを決めてからレンズを交換するといった感じで使っています。
上がズームリングで下がピントリングです。どちらもゆるすぎず適度な回し心地です。インナーズーム、インナーフォーカスで鏡胴が伸びないのはいいのですが、どうしても前玉が気になります。せっかくの簡易防滴ですが、雨や風があるときはどうしても敬遠してしまいます。
フィルターを使うには角型フィルターという選択肢はありますが、使用頻度や取り回しのことなどを考えると、高価なこともあり私には敷居が高いです。
28mmまで寄れるので近くのものも撮れますが、広角で被写体が遠くにあるように錯覚してしますので前玉に注意です。

描写など

とにかくファインダーを通して見える超広角のパースは圧巻です。
描写は色乗りもよく、クリアで繊細、明るいところから暗いところまで階調も豊か。解像力は遠景でも近景でも中央は素晴らしい。広角端、開放では四隅は流れやすいが絞れば、荒れることなく四隅まで解像してくれます。周辺減光も気になりません。

使い勝手に気を使いますが、描写は本当に素晴らしい。

30s f/16 ISO100 15.0 mm

30s f/22 ISO200 15.0 mm
室内も楽しいです。いつも空間がかなり広く見えますね。30s f/22 ISO200 15.0 mm
絞り羽は9枚なので、光条はしつこいくらいにギラギラです。光条狙いなら絞り羽は偶数枚がいいですね。

1/640s f/5.6 ISO400 30.0 mm

1.3s f/16 ISO200 21.0 mm
建築写真も楽しいです。PENTAXにはシフトレンズがないので限界があります。

1/200s f/13 ISO0100 15.0 mm
逆光耐性には強くフレアはよく抑えられていると思います。光源の位置によってはゴーストは出やすいです。フィルターがあれば更にクリアに風景が撮れるんでしょうか。

15s f/2.8 ISO01600 15.0 mm
K-1には標準でアストロレーサーがついており、長秒時の星空でも星を流さず撮影することができます。これも楽しい。

1/30s f/2.8 ISO01600 30.0 mm
近い被写体を撮るのも問題なしです。 5f/22 ISO0100 15.0 mm1/125f/11 ISO0100 30.0 mm
フィルターがないので日中の長時間露光は無理です。
琵琶湖の夕焼け朝焼けならきれいに撮れます。波を消すのもいいですが、荒々しい波もいいですね。

まとめ

とにかくでかい、重い、出目金、フィルター導入の敷居が高いなど、携行性が悪く普段使いにはハードルもありますが、とにかく撮影が楽しいレンズです。K-1での超広角ズームの選択肢はこれしかないので、迷うのは値段くらいですが買って後悔は無いと思います。
撮影時はどっしり構えて三脚を使う感じが多いです。

いつかはフィルターワークにもチャレンジしたいです。


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