PEAK DESIGNの三脚TRAVEL TRIPODが届く

昨年の春にKickstarterで受注されていたPEAK DESIGNのトラベル三脚”TRAVEL TRIPOD”がようやく届きました。これまでは190プロアルミニウム三脚を使っていたのですが、センターポールを支えるパーツが摩耗して機能しなくなっていたので待ちわびていました。マンフロットも修理予定なのですが、パーツを海外から取り寄せる必要があり面倒くさくて後回しになっています。5月くらいには修理する予定です。

目次

5月に受注開始、12月に発送、1月に到着

Kickstarterで受注されたのは5月から7月で、その時から発送は12月とアナウンスされていたように思います。予定通り12月(末ですが)香港からFEDEXで発送された旨メールが来ました。発送状況はFEDEXでも確認できますし、PEAK DESIGNのサイトからも確認できますので初めての利用でも安心です。

香港から3日程度で(12月31日に)日本には来ていたので正月に受け取れるかと期待していましたが、最終的受け取れたのは6日で配送は日本郵政でした。発送から受け取りまでちょうど10日間です。

PEAK DESIGNらしくパッケージからきっちりデザイン


そんなに気を使う製品でないからか緩衝材は動かないようにする程度の簡素なもの。むしろ緩衝材が入っていたのは一緒にStandard plateを追加で買ったからかな?


外箱は黒色のボール紙製で角丸の四角い筒に入っています。ピークデザインのロゴはUV印刷されていて光沢があり、見る角度で光に反射する仕様。側面の白いスペック表記の部分も白色のUV加工です。


もう片側の側面も仕様の表記があり、こちらも黒のUV印刷。写真左下に見えるように蓋はゴムバンドできっちり閉じれれています。


硬めの蓋を開けると三脚ケースが顔を出します。この箱自体必要なものではないですが、ここまでちゃんと作られていると捨てるのがためらわれます。とはいいつつもカメラ関係の製品は消耗品以外は売却できるように元箱は基本的にとっておく派です。


このソフトケースは生地やファスナー(防水仕様)の仕様はPEAK DESIGNのバッグに使われているものと同じでしっかり作り込まれています。ただハンドルは肩などにかけられるように伸縮しません。ただケースの上下にアンカー用の紐がついているのでこちらにアンカーをつけるか直接ストラップをつければ肩がけの仕様にできます。また、三脚本体にもアンカーがつけられるので携行する場合は状況に応じてケースありなしどちらでも使えるのでとてもありがたいです。


三脚の中央下部にはPEAK DESIGNおなじみのアンカーが取付可能なストラップホールがあり、ここに説明書がついています。説明書表紙のTRAVEL TRIPODの側面図はUV加工されていて光沢があります。中には一通り使い方がわかりやすく書いてあります。英語表記ですが、写真が大きく載っているためそこまで英語が得意でない方でも十分に理解できると思います。

内容物など

・三脚本体
・ソフトケース
・Standard plate(三脚プレート)
・Phone mount(スマホホルダー)
・六角レンチ

六角レンチはオリジナルのデザインなので格好良いですが、一般的なのL字型の方が使いやすいです。三脚にセットして持ち運べるので便利ですが、例えばツーリングなどで三脚を持っていくときには自転車整備用に六角レンチを荷物に入れていると思うのでそういうときは不要です。

もともとピークデザインの三脚プレートは持っていたのですが、よく読んでいなくてStandard plateがセットだと思っていなくて余分に買ってしまいました。なのでピークデザイン三脚プレートは全部で3つです。PENTAX K-1とαIIIでひとつ余るので、DFA70-200の三脚座につけようと思います。

コンパクト、スマートな設計思想


TRAVEL TRIPOD(トラベル三脚)という名前の通りかなりコンパクトで、小さいだけでなく畳んだときの空間に無駄のない綺麗な収まりはこれまでの三脚にはないデザインです。


これまで愛用していたマンフロットMT190XPRO4との比較。収納時はデザイン、大きさ、重量ともにかなりの違いがあります。そもそも比較に値するスペックなのか比べてみたいと思います。※マンフロットのMT190XPRO4はボール雲台の496RC2をつけた状態での比較になります。

MT190XPRO4とのスペック比較
  TRAVEL TRIPOD マンフロットMT190XPRO4
収納サイズ 長さ391 × φ79mm 長さ590 × φ120mm(雲台込)
最大サイズ 152.4mm 170mm(雲台込)
重量 1.56kg※アルミ 2.52kg(雲台込)
耐荷重 9.1kg 7kg(雲台は6.1kg)
最低高さ 140mm 約120mm(雲台込)
段数 5段 レバー式ロック 4段 レバー式ロック
雲台 自由雲台・アルカスイス互換 コンパクトボール雲台(496RC2)
価格 ¥38,400 雲台セットで¥40,000~

最大サイズがマンフロットのほうが200mm弱高いことや、段数が一段少ないことでシーンによっては使い分けができそうです。ただこの200mmの差をもってしても余りある携行性の良さでPEAK DESIGNのTRAVEL TRIPODに軍配が上がっている感じは否めません。まず段数が一段多いにも関わらず、耐荷重では2kgほどTRAVEL TRIPODにアドバンテージがあります。もちろん大きさ、軽さにおいては圧倒的です。

ただTRAVEL TRIPODに雲台のバリエーションはないので、用途によって使いやすさの面でマンフロットのほうが良い場合はあるでしょう。また耐荷重の面ではマンフロットは劣っているものの安定性や堅牢性はなんとなくマンフロットの方がありそうで安心感があります。

脚のロックレバーの操作が快適


マンフロットと比較していいなと思うのが脚のロックレバー。レバーの数は多いものの、一つ一つの感覚が殆どなく、またとてもレバーが軽いので一度にすべてリリースできます。マンフロットは固く離れているので一個一個開ける必要があります。

雲台周りの操作性は直感的でストレスフリー


マンフロットのクイックリリースで不便を感じたことはありませんでしたが、TRAVEL TRIPODも取り外しは容易です。親指など指一本でレバーを引き下げればプレートの取り外しをできます。もちろんアルカスイス互換にすることもできます。


また、不用意にレバーが下がらないようにロック機構も備わっているため安心してカメラをセットして撮影に臨めます。


センターポールのノブは回転させやすいように引き出し機構があります。すごく細かいところまで丁寧にデザインされていることがわかります。


雲台の操作は雲台中央のアジャストメントリングでロックを緩めてから行います。直感的に操作でき、あらゆる角度へボールの操作だけで行えるためかなりストレスフリーです。雲台の比較では496RC2のアドバンテージはなにもないように思います。また、雲台の角度は収納状態にすることでフラットなポジションに戻るのでこれも使い勝手がいいです。

雲台には水準器が搭載されています。位置的にカメラを乗せると見えなくなりますので、三脚の設置のタイミングでしっかり水平を出すといいでしょう。その際雲台のポジションがセンターポールに対して真っ直ぐになっていないと意味がないので注意が必要です。

その他ギミックや操作性などは後ほど

TRAVEL TRIPODの特徴を一つ一つまとめるとかなり長くなるので分割します。PEAK DESIGNらしいギミックや操作性などの紹介はこちらから。


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