D FA★50mmF1.4で琵琶湖の日の入りを撮る


以前にも日の入りの記事を載せましたが、琵琶湖の東側に位置する長浜からは琵琶湖(対岸の山々)に沈む美しい夕日の姿を見ることが出来ます。日によってきれいな夕焼けが見れる日もあり、夕焼けを撮りたいと思いたち撮影に。この図のような位置関係です。 ちなみに夕焼けがきれいに見える条件は下記の3点だとか。
①昼と夕の気温差が大きいこと
②湿度が高いこ
③上空には雲があるが、西の方には雲がない

撮影にでかけた日は台風が接近している日で、晴れ間が覗くものの基本的には厚い雲が低く垂れ込めている空模様。この時点でこの日はもうだめそうと思ったのですが、でかけた手前収集がつかずそのまま琵琶湖へ。


琵琶湖撮影の注意点は楽に近づける場所が結構少ないことです。交通量の多い湖岸道路に分断されていたり、駐車する場所がなかったり雑草が生い茂っていたり。その他漁港も立ち入りが禁じられているので注意しましょう。今回は奥びわスポーツの森に車を停め、漁港の脇にある浜から撮影しました。

雲間から差し込む光芒が美しい

夕焼けは早々に諦めましたが、美しい光芒には恵まれました。


Pentax K-1, HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW, 1/1000s f/5.6 ISO100 右に見えるのは竹生島。羽ばたいていく鷺も一緒に撮れて少し満足ですが、もう少し望遠域で大きめに鷺を捉えたいところです。


Pentax K-1, HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW, 1/400s f/5.6 ISO100 重なる山々とそれを照らす光芒がもたらす景色の遠近感、雲の立体感が幻想的。f値も5.6まで絞れば四隅までの解像具合も問題ありません。


Pentax K-1, HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW, 1/320s f/8.0 ISO100 こちらはf8.0まで絞って撮影。右上の葉まで精密に描写されています。光芒に照らされ浮かび上がる山がいいですね。


Pentax K-1, HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW, 1/800s f/5.6 ISO100 そして定番?の光芒が差し込む竹生島。「大弁才天」を祀る「宝厳寺」のある竹生島にあって、弁天様が降臨しそうな雰囲気です。ちなみにこの写真ですがブログ用に圧縮しているため分かりづらいかもしれませんが、緑、パープルのフリンジが湖面に大量発生しています。同様に写真の中央付近で光が反射しているカットにはフリンジが見られました。


Pentax K-1, HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW, 1/2000s f/1.4 ISO100 絞ったシャープな写真もいいですが、明るいレンズなので開放で撮って見ると絵全体が柔らかくなり、また違った印象の仕上がりに。標準レンズをこの距離で撮影しても、被写体から背景に向かってなめらかにボケていく様子は圧巻です。


Pentax K-1, HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW, 1/80s f/2.8 ISO100 以前の記事にも書きましたが、後ボケの美しさに対し前ボケは硬くうるさくなりがちです。この猫ちゃんはどこからともなく現れて琵琶湖を眺めていました。人懐っこいのかと思いきやある程度の距離感をずっとキープ。近づくには近づけるのですが、中望遠があると良かったです。


Pentax K-1, HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW, 1/80s f/2.8 ISO100 実はピントが若干前にずれているカット。こうした被写体、状況だとPENTAX k-1のAFはほとんど当てにできません。中央一点で撮影していますが、そもそもこのフォーカスポイントがでかいんですよね。クイックシフトフォーカスが不可欠ですが、被写体の距離によってはライブビューで拡大しないといけないシーンも。その間にシャッターチャンスが逃げてしまいます。

風景を撮るならフィルターを

この日は台風の影響か風も波もざわついていて、湖面がうるさい写真ばかりになりました。f16まで絞っても秒数は稼げずフィルターがあればもっといろいろ撮れたのにと感じていました。


Pentax K-1, HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW, 1/50s f/5.6 ISO100 ようやく日が沈み始めました。灰色だっと空がうっすらオレンジ色に。


Pentax K-1, HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW, 1/4s f/16 ISO100 少しでも波を静かにしたいと思って、f16まで絞って見ても限界が。


Pentax K-1, HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW, 1s f/8.0 ISO100 暗くなるギリギリまで粘って1秒の露光。完全に波は消えていませんが、これはこれで悪くないような?台風前の不穏さも。

標準レンズは難しい

人間の視野角に近い50mm。慣れ親しんでいる画角である一方絵作りをしようと思うとなにか物足りなさを感じるシーンもありますが、風景写真とはやっぱり相性が良かったです。万能故に扱いの難しいレンズですが、ぜひ使いこなしたい一本です。


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