
4年ぶりにアップデートされたαシリーズのベーシック機α7。下位機種にAIAFが搭載される中長らく使えない状況が続いていましたが、今回のフルモデルチェンジでようやく搭載されました。その他大小様々なアップデートがされましたが新しいカメラを購入した高揚感はあまりないかもしれません。
パッケージ
ロゴ以外は写真すらないシンプルなパッケージ。7ivでは黒とオレンジのツートーンに写真もレイアウトされ光沢のある仕様でした。業務機を買ったような無骨さです。
中は恒例の紙質の緩衝材による簡素なパッケージング。
内容一覧。
バッテリチャージャーが無いのは恒例ですが、7ivではUSB-CケーブルとUSB電源アダプターが入っていましたがそれすら無くなりました。
バッテリーはαシリーズ共通のNP-FZ100。7ivではバッテリーの減りにびっくりしましたが、7Vではプロセッサの統合による低消費電力化で撮影可能枚数が向上したため7iii以上の感覚で撮影を行えそうです。
とはいえ業務での一日の撮影には心許ないので、予備バッテリーやバッテリチャージャーの購入が推奨されます。
撮影がメインではないプライベートでの外出ならバッテリー満充電で事足りるかとは思います。
ストラップは機種のロゴの刺繍入りのタイプです。最近では純正に限らずストラップは一切使っていないのでいつも箱の中で眠っています。
α7Vとα7IVとのスペック比較
主要な部分のスペックを比較。
| α7 V | α7 IV | |
| サイズ | W130.3 × H96.4 × D82.4 mm | W131.3 × H96.4 × D79.8 mm |
| 重量 | 610g バッテリー込695g |
573g バッテリー込658g |
| 手振れ補正 | 中央7.5段 周辺6.5段 |
5.5段 |
| ファインダー | 369万ドット 0.5型 倍率:約0.78倍 |
368万ドット 0.5型 倍率:約0.78倍 |
| 液晶モニター |
4軸チルト |
バリアングル式 103万ドット |
| 画素数 | 3300万画素 | 3300万画素 |
| 画像ファイル形式 | JPEG、HEIF、RAW | JPEG、HEIF、RAW |
| 動画撮影モード | 4K 120p Super35 4K 60p Fullframe |
4K 60p Super35 |
| AF | 測距点:759点 測距輝度範囲:-EV-4 -20 AIAF |
759点 |
| 被写体認識 | オート 人物 動物 鳥 昆虫 車 列車 飛行機 |
人物 / 動物 / 鳥 |
| 連写 | 電子:最高約30コマ/秒 メカ:最高約10コマ/秒 |
10コマ/秒 |
| 静止画撮影可能枚数 | ファインダー使用時: 約630枚 液晶モニター使用時: 約750枚 |
ファインダー使用時: 約520枚 液晶モニター使用時: 約580枚 |
新機種らしい見た目の変化や派手でわかりやすい新機能はほぼないですが改良点は多くあります。
- AIAFによるAFと被写体認識の大幅強化
- 部分積層センサーによる読み出し速度の向上
- デュアルゲイン出力によるダイナミックレンジの向上
- ブラックアウトフリーの秒間30コマの連続撮影
- プリキャプチャー
- 4K 120p(SUPER35)/4K 60p Fullframe
- AIによるオートホワイトバランスの強化
- バッテリーライフの向上(7iii以上)
- 4軸マルチアングル液晶モニターの採用
- フルマグネシウムボディ化
- グリップの改良
- デュアルUSB-Cポート
特殊な撮影を行わないユーザーにとって購入の動機になりそうなポイントは、4K60pとAIAFが一番大きなポイントかなと思います。ただ動画スペックに関しては他メーカーの競合機種に一歩及びません。動画を購入のポイントとして捉えるならNIKONのZRが良さそうな気もします。

外観
正面。
ほぼ変化無しですが、AF補助光と右肩のロゴのあたりは変化しています。具体的には7ivではパーツ共通化のためかAF補助光のとなりに7r5などに搭載されるIRセンサー用のスペースが空いていましたが、今回はそれが無くなり7iii同様のAF補助光用のスペースだけになっています。また右肩ロゴは7ivではヘアライン処理された金属調のパーツが貼って?ありましたが、今回は刻印+白マットの塗料になっています。よりシンプルな見栄えになっています。
7ivでも期待していましたが「可視光+IRセンサー」の搭載が無いのはとても残念です。一応今回からAIによるAW制御が加わりホワイトバランスの改善はされているようです。
7vの状態↑
参考までに7ivの正面↓
天面、底面。
このあたりは大きな変化はありません。
背面もパット見は変化なしですが、親指を置くグリップの形状が変化。広くなっています。
左が7iv、右が7v。
ハードの最大の変化は7rvから採用されている「4軸マルチアングル液晶モニター」が搭載されたこと。スチルメインの場合チルトがあると便利なシーンは多いためAIAF並に待望の機能でした。
チルト状態での可動域はおそらく7iiiとほぼ同じですが、ファインダーが大型化している分真上からは液晶が見えづらくなっています。ただ実用上はそこまで気にならないような気がします。
個人的にいちばんうれしいのはモニターが180度近くまで展開すること(完全に180度までは行っていないような気はします)。従来のバリアングルの場合176°までしか開かなくて見づらかったので良いアップデートです。

右側面は従来通りメモリースロットです。上部のスロット1はCFexpress Type AとSD UHS-IIに対応。下部のスロット2はSD UHS-IIのみ対応です。
左側面のアップデートはUSB-Cポートが2つになりmicroUSBが無くなったことです。ちなみにUSB-Cはそれぞれ通信・充電に使えるため、充電しながら別のポートでテザー撮影やデータ転送が可能になっています。その他はフルサイズHDMIポートとマイク・ヘッドホン端子です。
バッテリー周りは形状の変化なし。バッテリーはNP-Z100継続ですが、カメラの低消費電力化により撮影枚数は7iiiを超えています。7ivの不満の一つはバッテリーの減りだったのでここも嬉しいアップデートです。
前述の通り、親指のグリップ?は拡がっているほか、カメラに巻かれている合皮?の素材感が変わっていてより滑りにくいウェットな感じになっています。見た目もつや消しになっています。それと写真はありませんが、正面グリップの内側、指をかけるところの彫りが少し深くなっているようで指の引っ掛かりの印象が変わっています。
この素材の変化、微妙な形状変化、ボディ自体の厚みが増して握りやすくなったように感じます。比較しないとわからない程度の変化です。
ただボディの高さ方向の変化はないので小指は余ります。気になる場合はプレートや追加グリップなどで対応する必要があります。
α7IVとの比較
正面
グリップの光沢感から素材の質感の変化がわかるかと思います。また機種ロゴ周りの変化が見て取れます。
上から。こちらは厚みの変化とロゴ周りの変化。
背面は合皮のグリップの面積が拡がっています。ボタンの配置や操作したときの感覚に変化は無いと思います。
ポート類の蓋の形状も微妙に変化しています。
モニター展開時の最大展開角度の違いがわかると思います。
モニターの大きさは3.0から3.2型に大型化しています。
個体差かもしれませんが、レンズを装着する際の抵抗が大きくなっています。
レンズを付けて
宣材でもよく使われている2470gmii
50mm F1.4 GM 塊感があってこれくらいのバランスがいいです。
液晶モニター
写真では分かりづらいですが、液晶モニターにマスのようなかたちで線上のものが視認できます。7ivの液晶はこのような見え方はしていません。解像度は上がっていますが逆に見えづらくなっています。
この症状は販売店に一度返送し、別個体との比較をしてもらいましたが同様のようです。
ライブビューでも撮影データの再生でもはっきり見えてきます。ただメニュー画面のように濃いグレーや黒色では気になりません。一度ソニーストアに持っていこうと思います。
まとめ
まだほぼ撮影していないのでとりあえず外観のレビューです。LightroomのRAE現像には実質未対応(2025年12月22日時点)なので注意が必要です。Lightroomでの現像がワークフローになっている人はまだ別機種をメインで使うべきかなと思います。

AFに関しては大きく向上したと感じていて、例えば7ivだとトラッキングAFでフォーカス位置が意図せず移動するようなシーンでも、指定した被写体の特定の位置をキープしてくれるような印象を感じます。
総じていいカメラですが、7iv比較での印象は、、
気になるところ
- 価格がさらにアップ!
→進化した内容を考えれば妥当かと - さらに大きく重くなった
- 可視光+IRセンサー非搭載
- UIは不満はないが機能が豊富すぎて設定項目がどこかわからない
→使いこなせるかな?? - 外観の真新しさ、購入した高揚感がない
- 最低限すぎる付属品
- アップデートの無いファインダー
- 液晶モニターに違和感 解像度は上がったが従来の見え方の方が良い
良いところ
- ★4軸マルチアングル液晶モニター搭載
- ★バッテリーライフの向上
- ★AIAF搭載
- USB-Cのダブルポート
- メカシャッターでのダイナミックレンジの向上
- 読み出し速度UPによるローリングシャッター改善
- 4k60pフルフレーム 4k120pクロップに対応
アップデート項目↓
- AIAFによるAFと被写体認識の大幅強化
- 部分積層センサーによる読み出し速度の向上
- デュアルゲイン出力によるダイナミックレンジの向上
- ブラックアウトフリーの秒間30コマの連続撮影
- プリキャプチャー
- 4K 120p(SUPER35)/4K 60p Fullframe
- AIによるオートホワイトバランスの強化
- バッテリーライフの向上(7iii以上)
- 4軸マルチアングル液晶モニターの採用
- フルマグネシウムボディ化
- グリップの改良
- デュアルUSB-Cポート
上位機種に迫るようなアップデータも多い中、妥協しないといけない点が多いのも事実。価格相応なような気もしつつ、とはいえ価格が高いのも実際のところです。実際の使用感は撮影しながら様子を見ていきたいと思います。
ちなみにsmallrigのL型ブラケット3660はそのまま使用可能です。






