仕様
仕様表 | XF27mmF2.8 R WR |
絞り | F2.8 – 16 |
最短撮影距離 | 0.34m |
最大撮影倍率 | 0.1倍 |
フィルター径 | 39mm |
レンズ構成 | 5群7枚 |
絞り羽 | 7枚 |
サイズ | ø62.0mm x 23.0mm |
重量 | 84g |
高性能を求めるレンズではないので参考までに。
長所はサイズは小さく軽量であること。短所は最短撮影距離が34cmなのでそんなに寄れないことと、倍率が低いこと。大口径の単焦点を普段使っていると絞りが大きいのも気になるかもしれませんが、そこは完全なトレードオフ。
絞りリングがついて防塵防滴仕様になった以外レンズの中身自体はリニューアル前のXF27mmF2.8と一切変わりありません。この絞りリングがかなり重要で、X-E4はカメラ側にダイヤルが少ないのでレンズ側の絞りリングは必須です。とはいっても最近のXFレンズはほとんど絞りリングがついているので安心です。
パッケージ
箱は意外に大きく、レンズの本体サイズが大きい23mmよりも大きめでした。またデザインも少し違っていてフォントが小さめなのと富士フィルムのロゴが全面にもプリントされています。「XF27mmF2.8 R WR」と下の「27」の間はもう少し余白があるといい気もしますが。
内容物はレンズ本体(フロント/リアキャップ)の他には、保証書やマニュアル類とクロス、それにレンズフードとフード使用時に使うかぶせ式のフードキャップ。
レンズフードは一見プラスチックに見えないこともないですが、レンズ本体の銅鏡と同じ金属製。レンズフードを使用する場合はレンズキャップが使えないのでかぶせるタイプのフードキャップを使います。
箱が大きくレンズが小さい分過剰包装かと思えるくらいスペースに余裕があります。精密機器なのでこれくらいクッションがあると安心感があります。
外観
レンズキャップがついた状態。
外した状態。前玉はかなり小さいです。周囲にはスペックが刻印されています。XF27mmF2.8 R WRという名前の後半のRは絞りリングがついたカメラのことで、WRは防塵防滴仕様です。
マウントの分背が高く見えるので、思ったより大きいかなというのが第一印象。
XF23mmF2の方がもちろん大きいですが、直径はXF27mmの方がほんの少し大きい。重さは半分以下です。
絞りリングは最近のXFレンズの仕様で、A位置でのロックボタンがあります。このロックボタンの赤いラインがうるさいのとボタン周りのデザインも安っぽくて微妙です。
少しだけ古めのXF23mmF2にはこのA位置のロックボタンがなくてすっきりしています。A位置を使わない自分にとってはXF23mmF2のタイプの絞りリングのデザインがいいです。
実際に取り付けて。XF23mmF2に比べて圧倒的にスタイリッシュで本体との相性は素晴らしいです。ただ想像より大きいなという印象でポケッタブルなサイズ感だけど厚みがそれなりにあるのでポケットには入れにくいかな。
これ以上を求めるなら交換式を諦めてX100Vにいくしかなさそうです。
さらに撮影するシーンでは、レンズ前群5枚を繰り出すフォーカス方式なのでそれなりにでっぱります。それと最近の静かで高速なAFのレンズに慣れているとモーター音と振動が結構気になります。
もう少し使ってから検証したいですがAF-Cでは遠景などで特に迷ってピントが合わないことが多いです。最近のカメラやレンズではAF-Cにしておけばたいていのシーンで問題なく使えるのでこの点は結構マイナスポイント。
とはいえ外観の精悍なまとまり具合はとても気持ちよく、カメラ・レンズ合わせて重量450g程度なので常に持ち歩くのになんの抵抗もない素晴らしいデザインです。
フジツボ型のフードを装着。正直かっこよくはないです。
さらにフードキャップをつけて。収納時はこの状態になると思うのですがこれではポケットに入れるのは正直厳しいと思います。
購入時にフィルターを買おうか迷いましたが、せっかくの薄型レンズの厚みが増すことと、39mmという経がマイナーなのか薄型のフィルターがあまりなかったため裸で使うことにしました。
気乗りはしないですがフードはとりあえずはつけておこうかと思ってます。
試し撮り
開放で遠景。
窓ガラスの映り込みにピントが合ってしまうとAFで室内にピントを戻すのは結構難題。
開放でもボケ量はかなり控えめ。
X-E4には必携、見た目重視の人はこれしかない。スペックの割に高価で欠点も多いですが、軽量コンパクトは何にも変えがたいメリットなので、サブ機の遊び用に買って損はしないおすすめレンズです。