FUJIFILM X-E4で再びXマウントに手を出す

3年前αを買ったときにはEマウントかXマウントにするか散々悩んで結局α7IIIにしました。それまでに知人からX-T2を借りたり試す機会が何度かありつつも断念したのは操作性や拡張性の問題。αを導入して仕事でのパフォーマンスは上がりましたが撮っていて楽しいカメラではなかったので結局Xマウントも導入。

レンズはリニューアルされたXF27mmF2.8WRを予約していますがまだ来ないのでとりあえず外観とオールドレンズの組み合わせで紹介します。今回は外観のレビューを。

とりあえず開封

シンプルにロゴだけのパッケージ。内容品は本体のほか電池と充電用のUSBケーブル、ストラップ、ヘッドホン用アダプター、説明書(保証書)です。別途充電器を買わなければ、USBで本体に直接給電する仕様。電池はそんなに容量が多くないのでスペアと充電器はあったほうがいいかもしれません。

外観

正面。デザイン的に不満がないわけではないですがシンプルにまとまっていて好感が持てます。カメラのソフトウェアの進化はまだありそうですが、個人的には性能で選ぶというより持っていて所有欲を満たすデザイン、撮って楽しいカメラかどうかが重要なので満足しています。X-Pro3か最後まで迷いましたが(今でも)。

側面の端子です。3種類。上からステレオミニジャック、USB/C、HDMIです。ファインダー横の切り落とした斜めのラインがブサイクです。

天面。デザイン的な一番の不満は正面から側面のかけてのアールの処理。PanasonicのGMやライカ Q-Pのようなデザインが良かったです。そうでなくてもこの微妙なカーブは好みじゃないし、ロゴの横の撫肩も無駄なデザインに見えてしまいます。

ストラップの取り付け金具。平ぺったく横長です。これは本当にださいですね。上述した側面のデザインに合わせているのかもしれませんがこれは擁護できないみすぼらしさ。見たことないデザインのような気がしますがX-E4のためにわざわざ設計して製造してるなら本当にコストの無駄。しかも取り付けられるストラップを限定的にしてしまうという点からもひどく残念です。

でも三角環がなくなったのでパーツ数的には合理的なのかも。つけられるストラップが限定される問題もありますが。

気を取り直して底面。散々言われていたので知っていましたが、三脚のネジ穴の位置。光軸からずれていていかにも使いにくそうです。設計的にこのコンパクトなデザインとは両立できないのでしょうか?
三脚ネジ穴の横はバッテリーとSDカードスロットがあります。SDカードはもちろん1枚。

正面、天面の操作性について。X-E3からいろいろと省略されていますが、正面はコマンドダイヤルのみ。天面は左から、露出補正ダイヤル、その下にFnボタン、シャッターボタンと電源レバー、Qボタン、SSダイヤルとホットシュー。ちなみにホットシューカバーは付いていません。

コマンドダイヤルはSSやISO、F値の操作を行え、深く押し込むことで切り替えが可能です。ただボタンが軽いのでいつの間にか変わってしまうことがよくありここは改善して欲しいポイント。

背面。左から、視度調整ダイヤル、電子ビューファインダー、ドライブ/消去ボタン、再生ボタン、AEL/AFLボタン、フォーカスレバー、メニューボタン、表示ボタン。最低限のボタンやダイヤルで削りすぎという意見も。X-E3や上位機種からの乗り換えだと不満は多くなりそうですが、割り切ってしまえば問題なさそうです。

まだそんなに使っていませんがEVFの解像度が低くて見づらいので、この点に不満のある方は迷わずX-Pro3にしたほうがいいです。

使いにくいと評判のフォーカスレバー。これも割り切れば問題なし。

チルト式液晶モニター

α7IIIと同じチルト式ですが、こちらはがっつり正面向きに開くので自撮りもできます(使わないと思うけど)。上の写真よりも垂直に前を向きます。

これもα7IIIより下に向くのでハイポジションでの撮影が楽そうです。

α7IIIと比較して可動域が大きくこの点に関しては利便性が高くなっています。

 ただEVFが約236万ドット 視野率約100%、液晶モニターが約162万ドット(タッチパネル)で、この点は廉価品、旧世代機感が拭えません。X-Pro3と悩んでこちらにしたわけですが、この点はX-Pro3にすればよかったかなと今でも思ってしまいます。

購入した理由や選んだ基準

最初に書いた通りαを導入する段階で候補だったXマウントですが、今回改めて買おうと思ったのは、、

・αは仕事では役に立つけど撮っていて楽しくない
・オートの色が好みじゃない
・仕事で使うようにGMで揃えるとシステムとしてで大きく重くなる
・撮って出しで気軽に写真を楽しみたい
・持っていて所有欲を満たすカメラがほしい
・気軽に持ちだせるサイズ感のカメラがほしい

などの理由です。

X-Pro3を発売当初から欲しいと思っていて、昨年のX-S10にも少しひかれましたが、操作性や利便性、スペックよりもコンパクトさが個人的に一番重要だったのでX-E4に。デザイン的にないなと思う分も多いですが概ね満足しています。

XF27mmF2.8 R WRがまだこないので

小型軽量のパンケーキレンズ「XF27mmF2.8 R WR」のリニューアルも一緒に発表されましたが、人気なようでまだ送られてこないので、とりあえず持っていたオールドレンズ「super-takumar 55mm f1.8」をつけてみました。

M42のスクリューマウントでそのままでは使えないので、アダプターをかませます。

急場しのぎなのでアマゾンでやすいのを。

つけるとこんな感じです。せっかくのコンパクトなレンズですがアダプターで結構フロントヘビーに。アダプターはプラスチック製なので少し安っぽいです。でも全体的にはクラシカルな印象にまとまっています。

精悍なビジュアルで素敵です。ただ賛否(否がほとんど?)両論あるミニマルなデザインで、指のかかりが一切ないデザインのためストラップは必須です。純正グリップのデザインはコンセプトを逸脱した本末転倒な代物ですが、サムレストだけは一緒に買ったほうがいいと思います。
ただ純正サムレストも写真を見る限り親指AFユーザーには不向き(そもそもAEL/AFLボタンの位置が右にあってほしい)だし、シャッターダイヤルやQボタンへのアクセスに支障をきたしそうなのでサードパーティのアイテムを待ったほうが良さそうです。

デザインのディティールにところどころ不満はありますが所有欲を満足させるいいカメラです。αを買ったときはもちろんうきうきしましたが、わけもなく持ち歩きたいような衝動はありませんでしたが、X-E4はそういう意味では常に手元においておきたくなるような魅力があります。
XF27をつけた際のパンケーキスタイルのルックスが楽しみです。


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