毎日、毎食こまめに何品も、とはいきませんが、ある程度料理は好きです。仕事が忙しくなると、作る時間、食べる時間を惜しんで簡単に済ませることも多いですが、忙しいときも一息つきたいときにストレス発散になるのが料理の楽しさです。とは言うものの結構飽きっぽくて、数カ月はまったぬか漬けはいつの間にか放置してしまったりと「料理しています!」「趣味です!」と大声では言えない。
そんな私が導入以来飽きることなく続いているのが、鉄の中華鍋。タイトルにもある山田工業所の打ち出し中華鍋です。
最初は煽るのも苦労しましたが慣れてしまえばどうということもなくて、大変なのは収納場所の確保くらいでしょうか。使った跡は油を塗るので重ねたり棚の中にしまうのは少し抵抗があって私はキッチンの壁に引っ掛けています。
【良いところ】
・一生使える
・焦げ付かない
・調理が楽しい
【気になるかもしれないこと】
・重たい
・メンテナンスが必要
・空焼き
鉄のフライパンも購入する
本題は中華鍋ではなくて鉄のフライパン。中華鍋の使い勝手があまりにもよいので山田工業所の打ち出しフライパンも買ってしまいました。中華鍋では不向きな料理もあったのと、フッ素コートのフライパンが駄目になってきたためです。
購入したのは24cmの大きさで、2.3mm厚。30cmで1.2mm厚の中華鍋が1kg弱の重さに対し、この鉄のフライパンは1.25kg。サイズは一回り小さいので結構重たく感じます。
取扱説明書が入っています。
柄には「打ち出し」の文字が打たれています。
使う前には【空焼き】を
購入したらすぐに使えるというわけではなくて、塗布されている錆止めの薬剤を焼いて落とす【空焼き】が必要になります。
空焼き前は錆止めによって黒光りしています。これを高火力で熱し続け、錆止めを焼き飛ばしていきます。
手順としては下記の通り。
1. ホコリ汚れ等を簡単に落とす
空焼き前にまずホコリ汚れなどを洗剤を付けたスポンジでさっと洗い、水で洗い流します。
2. フライパンを火にかける
最初は中火で、熱くなってきたら最大火力にします。最初から強火だと変形の恐れもあるみたいですが、私は気にせず強火でやりました。煙が出てきますが問題ありません。中心だけでなく端まで熱していきます。徐々に柄まで熱くなりタオルやふきんをまかないとやけどするので注意してください。
※焼き始めるとともて臭くなるので換気扇は必ず回しましよう。
3. 黒色だった鍋が青白っぽく表面の色が変化するまで焼く
艶黒から灰色になるのが錆止めが焼ききれたサインです。コンロに置きっぱなしでは中心しか灰色にならないので、縁までまんべんなく灰色にします。
4.自然に冷まして洗剤で洗う
空焼きが完了したら自然に冷まし、洗剤で洗います。洗剤が使えるのはここまでで、使い始めたら洗剤は基本使いません。
空焼きに関しては以上です。火力やフライパンの大きさによっては1時間くらいかかるかもしれません。根気よく熱し続け色の変化を楽しみましょう。
空焼きも楽しい
私の家は諸事情により換気扇が無いので、外にカセットコンロを持っていき空焼きしました。キッチンがIHの方はカセットコンロで空焼きするしか無いと思いますが、カセットコンロの火力では時間がかかって大変です。
写真のように徐々に灰色に変化しているのがわかると思います。ところで空焼き中は本当に臭いです。換気扇は絶対に回してください。
更に空焼きを進めます。落葉した紅葉が季節感を演出してくれました。
空焼き完了
こんな具合です。
ビフォー・アフター
腕も疲れるし、臭いし熱いし手間がかかりますが色が変わっていく様子をじっと見ているのも楽しいです。
最後に油ならしを
錆止めをとったのですからこのまま放置していては空気中の酸素で酸化し錆びていってしまいます。そこでクズ野菜を使って油ならしをします。
写真はありませんが、十分に熱したフライパンに多めに油を引き全体に行き渡らせます。適当にクズ野菜を炒めたら、それは捨ててサッとお湯とたわしで洗います。洗い終わったら水気を拭き取り、表面に油を薄く塗って完了です。
洗剤は使ってはいけない
洗剤を使用してしまうと、フライパンに馴染ませた油膜がとれてしまいます。焦げ付きの原因になりますので、お湯とたわしで洗うようにしましょう。最初は不安かもしれませんが、ちゃんと手入れしていると焦げ付かないし、汚れも落ちます。
それと使い終わったら熱いうちに洗ってしまうのも大事です。
・放置せずに熱いうちに洗う
・お湯とたわしで洗う
・水気を切り油を薄く塗る
これだけで快適に使い続けられます。女性に鉄のフライパンは重たいかもしれませんが、道具が好きな男子なら絶対にハマるはずです。
手始めにハンバーグ
汚いキッチンですみません。ハンバーグもでかすぎ、焼きすぎました。ソースは肉汁にバターを溶かしワインとマスタード、ケチャップで煮込んだものです。
中華鍋ではできなかった料理ができて大満足。厚み2.3mmだけあって食材を置いても表面は熱いまま、火の通りはきっと均一です。
一生使えるフライパン。大事に使っていきたいです。